ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人を鑑賞

9月12日(金)公開のブラック・ショーマンと名もなき町の殺人を鑑賞してきた感想を綴りたいと思います。

公開前に原作を読んだ感想の記事もありますのでそちらも参考にしてもらいたいのですが、実際に原作を読んでいた視点の感想です。映画に収める約2時間の上映作品のため、当然端折る部分や、変更点も多々ありましたが、話の構成、台詞なんかは原作通りの言葉が使われていて、改めて原作の凄さ、よくできた話だと言う関心が再度湧き上がりました。

肝心の映画の出来としては、とても良かった。原作の時点では叔父の武史役を福山雅治さんのイメージが沸かなかったのでどうだろうと思っていましたが、福山雅治節と言いますか、完全に役をご自分のものにしてしまうほど上手く演じられていましたし、武史と言う人物の特徴もしっかり演じられていました。

原作を読んでからの映画であって、話は当然わかるのですが、果たして原作を知らないまま鑑賞した時に本当に1回で内容が理解できるのかと言えば曖昧なんじゃないかなと思いました。それはこの原作の話から、元教師の教え子達が数多く登場すると言うことで、それぞれのアリバイなんかを頭に留めて見ていかないと理解がなかなか難しいです。途中で話の筋がわからなくなってしまう可能性は非常に高いんじゃないかと思います。しかし、最後の付箋回収では大まかに話の意図がわかる様にはなっていますので問題はないかと思います、が予め同級生の役柄を頭に入れておくと、理解がしやすいかと思います。

出演者と役

  • 神尾武史::福山雅治 元マジシャン
  • 神尾真世::有村架純 英一の娘
  • 神尾英一::仲村トオル 元国語教師

地元の同級生

  • 釘宮克樹::成田凌初  連載した漫画『幻脳げんのうラビリンス』(幻ラビ)を大ヒットさせた漫画家
  • 池永桃子::生田絵梨花 地元のホテル「まるみや」で働いている。
  • 柏木広大::木村昴  柏木建設副社長
  • 原口浩平::森永悠希 酒屋「原口商店」の店主。
  • 牧原悟::秋山寛貴(ハナコ)地方銀行「三つ葉銀行」の行員。
  • 杉下快斗::犬飼貴丈 IT企業の社長
  • 九重梨々香::岡崎紗絵 有名広告代理店「報通ほおつう」の社員
  • 津久見:クラスのリーダー格だった男子生徒
やはり豪華出演者の安定した芝居、そして原作の素晴らしい作品になっていました。見どころはやはり主演の武史(福山雅治)の元マジシャンぶりを武器にした謎解きがとても粋でかっこいいです。そしてもう一つ注目したのは、ところどころに、場面に応じた音楽が流れることが多かったのですが、これは意外な予想しなかった仕上がりで、しっぽりとした展開のイメージで進むものかと思っていたのですが、この音楽でエンターテイメント感を存分に盛り上げていました。そして最後に流れる福山雅治さんの書き下ろしでテーマソングになっている「幻界」のギターサウンドはかなりカッコ良かったし、元マジシャンの武史っぽさが感じられる曲でした。ぜひ劇場でit’showtime を味わってみてはいかがでしょうか。
この記事がこれから鑑賞される方の参考になれば幸いです。

 

 

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