主人公成瀬あかりはとにかく「行動力」「発想力」「突破力」がすごいと感じた。
閉店する西武百貨店の閉店まで毎日通うとか、いきなりM -1に出ると言い出したり、人の目を憚からず、行動に移す強い推進力を持つ主人公。
本当はみんな成瀬あかりになりたい
M -1に出ると決めた成瀬が、相方に選んだのは同じマンションに住む親友の島崎で、コンビを組む事になってこんな会話がかわされる。
成瀬:「ネタを考えてきたから、後でやろう」
島崎: 内心楽しみにしていたものの、やる気満々だと思われたくなくて「別にいいけど」と返事する。
筆者はこの島崎の感情に共感しました。この年頃では特に子供ぽくはしゃぎたくない、落ち着いた大人な態度をとりたがり、ワクワクした気持ちに蓋をしてしまいがちですよね。
一方で成瀬あかりは、はしゃぎはしないものの、自分のやりたい事を前面に出す、周りには理解しがたいスケールの大きな事も自分に正直になる。そして自分の内ではなく、外の世界で堂々と実行して生きている。たぶんみんなこんな成瀬あかりのような生き方に憧れているじゃないだろうか。
今を生きる勇気
成瀬あかりはとにかく人の目を気にしない、そして刹那的な今この時以外のことも気にしない。
成瀬あかりが今を、生きていると思う発言
・成瀬あかりが西武百貨店に通った理由を聞かれてこう答えた。
こんな時期でもできる挑戦がしたかったんだ
・M -1に島崎と挑戦した後に来年もでるか問われた成瀬あかりはこう答えた
出るつもりだけど来年になったら別の事を、やりたくなっているかもしれない
・見切り発車な行動を途中で急にやめることを指摘されて成瀬あかりはこう答えた
やってみないとわからないことはあるからな。たくさん種をまいてひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても挑戦した経験は肥やしになる。
・異性にはじめて好意を持たれ告白された成瀬あかりはこう答えた
今は自分の事に忙しくて、恋愛は人生の後半に回そうと思っているんだ。
成瀬あかりは今湧いてきた発想を今しかできない事として、向き合う勇気がある。それでいて途中であっさりやめてしまうこともできる。結果が伴わなくても挑戦した経験を肥しにして次へ切り替えるメンタルもとても魅力的で羨ましい。
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