2025年 このミステリーがすごい 謎の香りはパン屋からはどんな本

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2025年 1月10日「このミステリーがすごい」大賞に選ばれた 「謎の香りはパン屋から」著者 土屋うさぎ。この本の表紙は今本屋に行けば目にすることが多いかと思います。まるで漫画の※表紙のイラストの様に焼いたパンを並べている姿が描かれています。この表紙にはパン関連の本と言う事はわかりますが、内容はミステリー小説だ。

※表紙のイラストは出水ポスカ氏によるものです

本の概要

この本の舞台は大阪府の豊中市のパン屋さん。※「ノスティモ」と言うパン屋で漫画家を目指しながらバイトをしている大学1年の市倉小春が日常に起こるミステリーを解決する

※ノスティモ…ギリシャ語で「美味しい」を意味する言葉

小説を書くきっかけ

土屋うさぎさんは本来ギャグ漫画や百合漫画を主戦場にしているアシスタント兼漫画家です、それなのになぜ今回小説を書くに至ったのだろうか。

それは、漫画の師匠であるおぎぬま先生が「このミステリーがすごい大賞」を逃していたこともあって、『かたきを取ろう!』という思いもありました。とインタビューで答えていました。またパン屋のミステリーにした理由は土屋うさぎさん本人が学生時代にパン屋でアルバイトを実際にしていたため、自分の経験から生み出したほうがリアリティが出るかなと思ったからだそうです。

読んだ感想、この本の魅力

この本は読んでいてとても楽しかったです。ミステリー小説であるが、パン屋さんと言う、馴染みのある日常の穏やかさと安心感でどこか癒される感覚がありました。

筆者の感想としては第5章からなる短編ミステリーは、全てパン屋でのアルバイトと言う日常からなる身近なミステリーとして入り込みやすかったし、そこが楽しめたことの1つでもあった。そしてどの章からも感じれたことは登場人物のあたたかい「正義感」、そこからくる「思いやり」を読み取ることもできたし、感動する部分もありミステリーだけではないところにも魅力がある小説と言う印象だ。

読みやすい文章でミステリー要素がページをめくるのが楽しくなる、また少し感傷的な分や人情味の感動にも触れる読書体験ができる。幅広い年齢層におすすめできる1冊である。

 

 

 

 

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