行動の意味と必要性
行動とは「あることを行うこと」、「何らかの目的のために積極的にことを行うこと」と言う意味ですが、やりたいことや、やってみたいことの目標などが頭に浮かんでもそれを行動に移すことって容易ではないと思います。特にお金や、時間の関わりも考えると1つの1つの行動に慎重になってしまったり、ますます動けない状態に陥る経験は誰もが実感しているのではないかと思います。
しかし人間は生きていく上で幸福や多幸感を得る為に「行動」なしでは手に入れることは皆無です。ことわざに「果宝は寝て待て」がありますが、これは努力した後の結果は寝て待てと言われる意味であり、決して行動を起こさず寝て待てと言った意味ではない。
成功者と言われる人達はこの「行動力」が非常に優れていて、尚且つ前向きなメンタルの持ち主が多いが、一方で小さな決断も悩みにし、行動に移せないでいる人も多いと思います。
行動について考え方や行動を起こせない、または行動を移さないでいる人のメンタル、心理的背景についての理由を教えてくれる言葉とともに解明していきたいと思います。
行動を起こさない理由
「ふしぎな村の村長の教え2 著者コルク」 登場する村長と主人公にこんなやりとりがある
村長「 君 は『 やり きっ て い ない こと』 と『 自分 が でき ない こと』 を イコール に し て い ない かい?」 コルク. ふしぎな村の村長の教え2 起業家編: これから起業したい人、起業したのに利益が上がらない人、読んでください。 (p.57). Kindle 版.
これまでにひつのことを続けてやりきったことがなかった主人公はこの村長の言葉で、本気で追い求めることをせず、その前に辞める理由を優先していたことに気づきます。
やれる理由よりやらない理由を持ち出して行動を起こせない、または起こさないのは、よく陥りがちな思考だと思います。この思考はこの主人公のように、村長からの助言がないと気づけないところがあり、心理的背景として自己では無意識の領域です。必要なことはまずは本気でやりたいことを追い求める、行動を起こせない時はやらない理由が優先になっていないか振り返ってみる必要があります。
行動をしたくない
「いくつになっても恥をかけるひとになる 著者 中川 諒 」こちらの本からでは行動を始められない理由には「行動をしたくない」と言う隠れた一面があると言う解釈があります
「やってみたけどできなかった」という結末を知るのが怖いからである。つまりあえて行動しないことを選択することで、その結果を知らずに済まそうとしているのだ。 わたしたちは「わたしだって、やればできる」という可能性を残しておくことで、自分自身の気持ちを安心させているのである。つまり行動するうえで心理的ハードルが一番高いのは、「やればできる可能性」を捨てる最初の一回目にチャレンジする瞬間だ。 いくつになっても恥をかけるひとになる 著者 中川 諒
ここでは前述した「やらない理由」を無意識に優先していることへのある種、答えのような見解ですが、あえて行動しないことを選択することで、やればできる可能性を残しておくと言う心理が働いています。
心理的背景には自分への可能性を失うことや失敗を恐れている状態にあると言うことです、目標や目的があるのに対してこのような心理が働き、無意識に行動を抑制していることは自己では気づかない事です、この心理を認識して、能動的に「やればできる可能性を捨て」、目標を達成する為にチャレンジする勇気をもてば、行動を起こすことができるのではないかと思います。またこの本ではチャレンジすることに対してのメリットも分かりやすく説得力のある説明で書かれている為、是非手に取ってもらいたい1冊です。
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行動と目的論
「アルフレッドアドラーの 嫌われる勇気 著者 岸見 一郎」 この本の中で提唱されている目的論については、人間のあらゆる行動には先に目的がある、人は何かの目的があって、今の状況を作り出していると言う考え方です。この本では以下のような話があります。
赤面症を持つ女性が、哲人の元へ訪れて赤面症を直したい、直して好きな男性に告白をしたいと言います。しかし哲人は赤面症は直さない、君は赤面症を必要としている。赤面症を直し告白したときにもし振られるような結果になった時、深く傷つくことを恐れている為に赤面症を作り出しているのだ。
赤面症があるから告白できないという原因論ではなく、もし振られた場合の結果について恐れているが為に、告白しないで済む目的で赤面症を都合よく必要としている。
ここまで見てきた行動の心理的背景はここでの目的論を取り上げれば共通して納得の行く解釈につながると思います。
つまり行動を起こすまえに無意識にリスク回避の心理が働いていると言ってよいのではないだろうか、そしてこのリスクは悪魔で不確実な憶測でしかない為、行動を起こすには自分自身が勇気をもつしかないと思うのです。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1650円 |
時間と行動(やりたいこと)の関係
「限りある時間の使い方 著者オリバー・バークマン」では「なぜやりたいことをやりたくないのか」と言う章があり以下のような話がある。
ものすごく 重要でやりたいと思っていた活動が、なぜか急にひどく退屈に感じられて、一瞬も集中できなくなる。 オリバー・バークマン. 限りある時間の使い方
誰もが経験している現象ではないでしょうか?この本ではこの不可解な現象への答えを「僕たちの(時間)有限性にある」としている。そして詳しく以下のように続くので一部抜粋して紹介します。
僕たちが気晴らしに屈するのは、自分の有限性に直面するのを避けるためだ。つまり、時間が限られているという現実や、限られた時間をコントロールできないという不安を、できるだけ 見ないようにしているのだ。重要なことに取り組むとき、僕たちは自分の限界を痛感する。自分には 思っていたほど才能がないかもしれないし、人間関係は思わぬ泥沼にはまり込むかもしれない。仮にすべてがうまくいくとしても、そうなることを事前に知ることは不可能だ。 すべてをコントロールしたいという欲求を捨てて、とにかく進んでみるしかない。 オリバー・バークマン. 限りある時間の使い方
有限性のあるこの世界ではこの現象は(やりたいことがやりたくなくなる)現実逃避となる。限りある時間と言うことに向き合わないようにするためと解釈できる。この有限な時間的な観点からも行動(やりたこと)へのやる気が削がれることがわかる。そしてここでも勇気をもってリスクあることを受け入れて進むしかないと助言している。
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まとめ
いろいろな観点から行動について解明をしてきましたが、一貫して共通する部分が行動前に無意識にリスク回避してしまうと言うことで、具体的な対処法は生じるであろうリスクを受け入れ、勇気をもつしかないと言う筆者なりの解明と解釈となりました。
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