禅の作務を取り入れる
禅に「作務」があります。「作務」とは、禅寺の修行の一つで、僧侶が掃除などの労務を行うことです。また掃除に限らず、建物の修繕やお寺の管理に至るまで、修行道場での生活はそれ自体が修行となっていったのです。これを「作務」と言います。
日常生活でも一つ一つの行動に、集中する、淡々と物事をこなすことで、意識が過去に、未来に飛ぶことがなくなってきます。
人の悩みは常に纏うもので、作務を取り入れることで、悩みは一度傍に放っておくことができます。悩み、苦しみがとれる作務の間は無条件に生を感じられ喜びが満ちてくる気がします。
行動を味わう
ウェルビーイング(幸福感)が高まる瞬間は、「味わうこと」が重要で、心理学ではセイバリングと言います。
ポジティブな出来事に対する自分の感情をしっかり意識し、それに対して心を込めて関与すること。例えば
- 読書する瞬間
- 食事をする時
- 大切人と過ごす時間
- ゆったりとお風呂に浸かる時
自分の気持ちが高ぶることや、それができることから込み上がる喜び、感謝の気持ちを捉えて「味わうこと」今この瞬間を大事に感じる事が喜びになります。
ここでそんな味わう瞬間が多く纏まった本を紹介します。
出版Discover 365日のしあわせ をお勧めします。この本は日常で喜びを感じられる瞬間、共感できる喜びがイラストと共に描かれています。Kindle Unlimitedメンバーは無料レンタル中です。
喜びの言葉を理解する
幸福論の著者 アランの最後のプロポ(日記のような記事)幸福になるという誓いにはこう記されています
「悲観主義は気分に、楽観主義は意志による。気分任せにしていると、人間はだんだんに暗くなり、ついには苛立ち、怒り出す」
この言葉を理解すればセイバリングを意識して取り入れる事の重要性にも気づくはずです。これをすれば喜びが増すのではなく、自ら意識的に行動を起こし気分の高まることを見つけて味わうことが、生活を豊かに喜びに満ち始めるのです。
最後はやはりアランのこの有名な言葉に行き着きます。
幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ アラン
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