今年も暑い夏が到来してきました、梅雨でありながら今年は30度を超す猛暑が続いており食欲も低下してくる頃合いです。さて、そんな夏になれば食べる物と、または贈るものの代表と言えば「素麺」ではないでしょうか
ヒヤリと冷たいつゆに付けて食べる素麺は夏の楽しみの1つでもあります。
夏は素麺をお中元として贈る方や、家庭で食べる方も素麺にはいろいろな種類があって、値段も松竹梅があると言うことは知っていても、何が違うのか深く詳しくはご存じでない方も多いのではないかと思います
そこで毎年食べる素麺について深掘りし、素麺の特徴を簡素にまとめてみたいと思います。
素麺の歴史
素麺、うどん、ラーメン等の「麺」について言えば歴史は古く、麺の誕生は1700年も前の中国、魏の時代に誕生しました。
肝心の素麺はと言うと鎌倉時代から始まり、その当時は庶民が気軽に食べることができないものでした。その後江戸時代から素麺作りが盛んになり、現在も素麺と言えば「播州」ですが、なんと江戸時代からも素麺と言えば「播州」として既に有名であったのです。
素麺の種類の違い
素麺には非常に高級な値段の付いている物や、普段食卓に並ぶ程お手軽な値段のものがありますが、一体この違いはなんなのかをみていきます。
素麺の違いそれは素麺の太さに違いがあります。
うどんは1.7mm以上、ひやむぎは1.3mm〜1.7mm未満、素麺は1.3mm未満と規定があります。
うどん>ひやむぎ>素麺 となります。
素麺の価値と見分け方
素麺の価値はその細さで決まります。見た目では見分けが付きにくい素麺ですが、職人が熟成させては伸ばすを繰り返し、素麺はより細くなっていきます。この手間と時間と技術でできた素麺はより高級な手延べ素麺となります。
素麺の見分け方は素麺を束ねる帯にあります。束ねる帯には色分けされており、それぞれの特徴と高級度が示されています。帯の色は赤、黒、金、緑、紫があります。※(揖保乃糸の帯)
赤帯=上級品(0.7mm〜0.9mm)補足:家庭向け
黒帯=特級(0.6mm〜0.7mm)極寒期12月〜翌年2月に作られる 補足:贈答向け
黒帯=三神(0.55mm〜0.6mm)補足:最高級
金色=熟成(ひねもの)10月〜3月頃に限定して作られる 補足:コシが強い
緑=縒りつむぎ 補足:「播州小麦」と弾力性のある北海道産の小麦を使用、播州小麦とのブレンド
紫=太づくり 北海道小麦の「きたほなみ」を使用 補足:もちもち食感
紫=縒りつむぎ(0.7mm〜0.8mm)国産小麦だけを使用 補足:もちもち食感
素麺は基本的には細さで価値が決まりますが、敢えて太づくりにしたり、こだわりの小麦を使用することで、食感に特徴を持たせて価値が高まるものもあります。
素麺を作る時期
夏に食べることが多い素麺ですが、素麺作りは基本的に10月〜4月、中でも最盛期は12月〜2月とされています。
これは夏の時期では湿気が多く、その湿気を素麺が吸い込んでしまうことで品質が下がる為です。素麺作りは限られた期間と職人による技術が必要となっているのです。
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